茶陶器作り12ヵ月 (2010年)


 普段茶室で使われる茶道具の中で、陶製の道具は8種類あります。
茶入、茶碗、水指、建水、蓋置、香合、花入(香合と花入は炉点前の時期《11月〜4月》だけ陶製のものを使います)、そして菓子器です。その他に11月の炉開きに使われる茶壷も茶陶器の内に入れることもありますが、ここで作るものには加えないことにしました。
 
 月極め茶陶器作りは、時間との追いかけっこになりました。自分の手が届かない窯の中で、作品の爆発や歪み、窯変など予期せぬ出来事がしばしば起こりますから、窯開けは楽しみでもあり、恐ろしくもありです。結果やり直しということになりますと、もう大慌てです。月を外すと作品の趣旨がずれてしまうからと自分にプレッシャーをかけながら、どうにかこうにか12ヵ月間の茶陶作りを続けることが出来ました。出来上がった茶陶器は、母の社中の皆さんが上手に使ってくださっています。それが励みのやきもの作りです。

 
 
1月 白梅の茶碗    7月 笹の平茶碗 
2月 椿の筒茶碗    8月 冷水点水指 
3月 立鼓の水指    9月 七種の蓋置 
4月 桜型菓子器    10月 秋色茶陶器 
5月 三種の茶入    11月 二本の花入 
6月  建水と蓋置    12月 季節の香合   

 

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