筒茶碗(寒椿)
 


土:
釉薬(茶碗):
(椿):
焼成温度(黒):
(椿):
焼成方法:
焼成時間(黒):
(椿):
口径:
高さ:
信楽
艶黒釉
低温釉(3種)
1225℃
1000℃
酸化焼成
6時間
4時間
9cm
8.5cm

 
 
 筒茶碗はご覧のように筒型の、真冬だけに使われる薄茶用の茶碗です。
普通の薄茶茶碗より深く、口はやや狭めてありますから、保温に適しています。
寒い季節にも、程よく温かいお茶をさし上げたいとの、もてなしの心から生まれたデザインなのでしょう。
 
 今回の茶碗は絵を生かすために背景は滑らかで均一のものにしたいと思いました。艶黒釉の焼成温度を少し高めに設定して、酸化焼成しましたら、釉薬がよく溶けて、希望通りになりました。一方で椿の溶解温度の設定1000℃は少し高すぎだったようです。流れてしまった白を、きちんと花に留めたかったと思います。

 茶碗の黒釉と椿の釉の溶解点が異なりますので、素焼、本焼、絵付け焼と3段階に分けての焼成でした。


 

筒茶碗が出来るまで



 絵を彫り乾燥

素焼後

茶碗施釉(絵は除く)

本焼後、絵に施釉

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