茶室の12ヶ月暦にそって模様替え |
茶道と私 知川庵主5歳の時のことでした。家の茶室の床には軸が掛けられ、美しい花が生けられていました。その日はお茶の先生が見える日で、叔母たちと共に稽古に同席することを始めて許された日だったのです。私は母の隣でちょっと緊張しながら静かに、ちょこんと座っておりました。先生は立派な体格の男の方で、にこにことお話をなさっていらっしゃいました。お話の内容は私には分かりませんでしたが、先生のお顔を見たり、叔母たちのお点前を拝見したりしておりました。皆とても楽しそうな様子だったことと、お釜から湯気が上がり、チンチンと音を立てていたのを覚えています。私の番が来て、小さい手に一生懸命お茶碗を抱え、少し苦いお茶を頂きました。先生は ニコニコ笑いながら頷いていらっしゃいました。其の日の皆の笑顔と温かさが忘れられず、母についてお茶の道に入り80年になります。お忙しくお過ごしの皆様に、一時でも世事を忘れ、季節の花を眺め、心静かにお茶を頂くゆとりがあって欲しいと思います。一服のお茶で明日を又元気にお迎え下さいませ。 |
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