卯月(四月)の茶室   

木々の芽が日ごとにふくらみ、花々の彩りが華やかさをます季節を迎えました。この時期の茶室は季節の橋渡しの装いとなります。
炉から風呂への折返し前の月にふさわしく四月だけは羽釜が使われます。釜は薄作りで火から少し遠ざけてと暖かさに向かう時候
に合わせた趣向です。茶室全体の趣も次第に軽やかに華やいでまいります。 

 

 

卯月の茶室
上は四月のある日の茶室の様子です。釜は羽釜と言い五徳に乗せず 
火から少し離れる様に工夫されています。 
四月は暖かい季節を迎え、少しづつ冬を離れ夏に向かう準備の時期 
とでも申しましょうか。
 

羽釜(透木釜) 
この釜は四月にだけ使わます。 
落としにすき木を置きその上に羽釜の羽を掛けて 
釜を支えています。
 

                        床の間

床の間には時期に相応しい掛け軸と季節を少し先取りした花や枝ものを一、ニ種なるべく自然に近い姿にさりげなく 
生けるようにと心がけています。
軸: 関   花:木蓮とほうちゃくそう 軸: 一期一会   花: 司うつぎ桃
伊予みずきと金花茶 鳴子らんと都わすれ 紺わびすけと花いかだ

 
 
 
 

 棚

一元斎好み亀甲棚        
木屋町棚

 
 

                                                               菓子

 
花弥生 打菓子: 花菖蒲他 花ごろも

 
 
 

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