皐月(五月)の茶室

月が改まりました。季節の切り替えの月初めは心新たに長板にて、皆具、火箸を添え柄杓も真(冬より一回り小さ目)となり初夏の装いと致しました。
これより順に盛夏へと移っていきますが、床の花、花入れ、棚と順に花は華やかに、花入、棚は軽やかになっていきます。 釜もこの月より炉釜から
風炉釜へと変わります。 

 
 

皐月のある日の茶室

軸:   山水有清音  紫野 太玄 
釜: 畠 春斎作 切合風炉  真塗長板  青磁皆具
籠:山蔓籠
花:鳴子百合、丁字草、都わすれ

 

床の間の茶花

花入:  古銅   花:  鉄線
花入:染付け
大山れんげ、姫笹百合、白なでしこ
籠: 肥後とっくり 
花: あま茶、すすき、姫百合、都わすれ

 
 
 
 

    長板と棚

 長板に飛青磁皆具一式
  棚: 水指棚     茶器: 独楽

 
 

風呂の炭道具

4月まで(冬)の炭籠との違いは、羽根、炭、香合に見られます。
羽根の左右の大小が幅は冬とは逆になっています。また炭は細くなり、
香合は陶器から木製にと変わりました。火箸に掛けてあった管は籠の
中に入っています。

 

茶菓子

不昧公好み「若松」〔松江〕
胡麻饅頭
茶通

 
 

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