神無月(十月)の茶室

冴え冴えと澄み渡った庭先に虫の声が盛んです。時の移り変わりを釜の扱い、道具の合わせ方、花の取り合わせなどに 
感じていただくよう努めます。過ぎ行く季節を惜しみながら、秋の訪れを心待ちに致しましょう。 

                         神無月の茶室

今月までは風炉釜での点前ですが、釜は大板に乗せ、その位置を中央に移し(中置)、お客様に温もりを感じていただく配慮をいたします。花は残花をほっそりと生けました。水指は細いものを釜の左手、少し手前に運び出して置きます。

 

      床の間

          軸:松林散策 渓雨画賛         軸:閑坐聴松風 大徳寺 大亀老師

 

      床の花

籠:唐物か耳付かご
花:尾花、秋明菊、紫ほととぎす、上臈ほととぎす、
鷹羽すすき、ハンカチの木、水引草
 籠:肥後徳利型唐物手付かご 
 花:更科しょうま、秋海どう、ほととぎす
 上臈ほととぎす、藪茗荷の実
   籠:唐物手付かご
 花:吉祥草、千日こう、秋明菊、段菊

 
 

        茶菓子

   薄皮まんじゅう    姫りんご      栗、芋きんつば

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