今月の歌表紙

今月の歌

　new ２０１６年　十一月の歌

木洩れ日に応える紅き一葉あり秋を担い誇りかなりき

昨夕庭を歩いていた時のこと、西に傾きかけた陽ざしが木の葉の間からきらきらと零れ、それを受けて輝く紅を目の端に見留めたのです。瞬時に「あっ始まった」と心が躍りました。
待ち焦がれた今秋の初紅にようやくに出会えました。
少し紅を掃いた葉を二枚従えて、秋を担った紅一番葉は両手を広げ、得意げに見えました。
これから一ヵ月間の四本の楓紅の饗宴の幕開けです。

Rurikon