季節の贈り物
9月の彩り(2) ニューイングランド編
9月11日から24日までをボストンとその近郊で娘一家と共に過ごしてきました。もうすっかり秋の装いのニューイングランドから戻った東京は27℃という気温、夏に舞い戻たような錯覚を持ちました。でも庭の花たちの顔ぶれは出る前とすっかり変わっていましたし、紅も進み始めていますから、季節は移りつつあるのを感じましたけれど。東京の10月を思わせるニューイングランドの9月の彩をお届けしたいと思います。

 
ニューハンプシャー、カンカマンガスの彩り
マサチューセッツ州の北側に隣接するニューハンプシャー州はホワイトマウンティンを中心に多くの湖、渓谷、滝があり豊かな自然に恵まれた風光明媚な場所です。9月に入ると木々は色付き始め、渓谷に沿ってどこまでも紅の道が続きます。その最盛期は10月始め。私達がカンカマンガス渓谷を訪れた9月19日、20日にはまだ紅葉は3分といったところでしたが、澄んだ日差しと清らかな流れに照り葉が透明感を増して煌いておりました。



 

 

 


 
ニューハンプシャー・コンウェイ・レイルロード
ここには今も現役で走り続ける蒸気機関車の線路、車両、駅舎が在りし日のままに保存されていて、Railroad museumとしてマニアばかりでなく大勢の観光客を魅了しています。そのConway Scenic Railroad で短い列車の旅を経験しました。開け放った窓から入ってくる機関車の煙にむせながら遠い昔の汽車の旅を思い出しました。セピア色の写真の中にまぎれ込んだような懐かしい匂いのする旅でした。車窓には小麦色の牧草地やオレンジ色のメープル林がゆっくりと流れ去っていきました。

North Conway Station


機関車と客車

客車内部


客室

車窓

次の客車への扉

 
駅舎の内部

切符売り場

切符ケース

行き先別時刻表

待合室

化粧室

駅構内


ホームのベンチ

ホームの続きの踏み切り

待機中の機関車

蒸気機関車と鉄道員(待合室に飾ってあった写真より)


 
店先の秋の彩り


Craft Shop in NewHampushire

Idylwild Farm in Acton

TJ Max in Stow

Wilson Farm in Lexington

ウィルソン・ファームはボストン郊外に数多くあるファームの中でも品数、品質共に勝れていると評判の人気ファームです。特にこれからのeventfulな季節に欠かせない食料、オーナメントはここに来れば何でも揃うとボストンに住む人々は遠方からでも訪れるようです。休日はもとより退社時間には広い駐車場に車が入りきれず、道に空き待ちの車が列を作り交通渋滞の原因になることもしばしばです。夏の間ファームは色とりどりの花々で溢れんばかりでしたのに、9月の声を聞くと同時に寒さに強い菊一色に入れ替わります。家の中を彩るのはオレンジ色のかぼちゃとドライフラワーと人形達、暖炉の火色と相まって、暖かさを演出してくれます。紅葉の季節は近づいた長い冬の季節への準備の時でもあります。ファームには暖炉用の薪も山積みされています。これから11月まではオレンジ色一色、そして12月になれば数千本の樅の木と赤の世界になります。

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