季節が急ぎ足で動き始めました。桜が北へと走り去った後には淡みどりが溢れんばかりに広がっています。火の気が恋しかった季節を見送り、茶室は今月が炉の最終の月となります。送る季節への名残と、新しい季節を迎える喜びを「渡し」を表す道具たちに托してみました。 |
軸:「関」 花:金花茶、花いかだ 棚:旅箪笥 |
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秀吉に従って、利休が小田原の戦場に赴くとき、茶道具一式を箱に詰めて運び、
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炉の釜は普通は炉の中に埋め込んだ五徳に乗せて湯を沸かすのを常としますが、四月に使われる透木釜はこの扱いが常とは異なります。下の写真の ように炉の落しに、透木と呼ばれる木を置き、釜の羽をこの木の上に乗せて釜を支えます。気温が上がってくる時期に、炉の火を釜の羽で遮り、お客様から火を 遠ざけれるという気遣いからとのことです。
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茶器:輪島桜 茶碗:京焼唐子 |
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