月明かりの庭に鈴虫の音色が冴え、季節が日ごとに深まり行くのを感じます。柿の実が色ずき、日暮は早足です。朝晩は少し肌寒く、火の気が恋しい時もあります。茶室ではお客様から遠避けてあった釜を少し移動して、中置になりました。花はまだ夏の香りを微かに留めた残花を生けます。 |
軸:画賛「稲穂に雀」 花入: 民芸籠 花:残花
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棚の代わりに、普段より大きな敷板を用い、この上に道具の一部を飾ることも出来ます。大板と呼びます。釜の位置は点前畳の中央へと移り、水指、茶入他全ての道具を運び出して、点前をします。
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江戸千家八代一元斎不白の好みと言われます。地板は亀甲形、中板に三日月形または蛤形のいずれかを用い、天板は雪輪の形の溜塗の棚で、竹の三本柱で組み立てられています。春先には蛤形を、秋口には三日月形を中段に入れて使います。
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茶碗:広州窯 鉄釉 茶器:棗 吹き寄せ |
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