季節の贈りもの
9月の彩り 
 8月後半になって訪れた遅い夏が月末の台風で一休みした後、9月になってまた蘇りました。日の出と共にミンミン蝉の大合唱が復活し、時々「ツクツクボーシ」の声も混じります。木の葉に少し紅が差し、草陰から「チッチッチッ」とカネタタキの鳴き声も聴こえ始めました。日中の日差しは眩いばかりですが、朝夕の風は少しひんやりとした感じです。季節は晩夏と初秋の間を行ったり来たり、その狭間で、夏の名残と秋の兆しを見逃すまいと目を凝らす9月の日々です。

 
9月の玄関
飾り棚

右から紙製のドンキホーテ、馬車、クラシックカーの消防車(ブリキ製)


ショーケースから

ガラスの季節は去って、さりとて陶器のぬくもりはちょっと重苦しい、そんな季節はモノトーンのオーナメント達の出番です。ニューハンプシャーの小さな土産物屋で埃を被っていたもの、NYの公園前の露天に並んでいたもの、コンコードのみやげもの店の引き出しの中で眠っていたものなど、銅、ブリキ、ピューターなどの作品です。

ネジやボルトなど廃材による作品

材料はナット、ワッシャー、釘など

ミニッツマン(独立戦争の農民兵)

クラシックゴルファー(どちらもピューター製)

ピューターの動物

あかがねの鹿のビールジョッキ

ピューターのポプリケース

ピューターのカード立て

ピューターの壁掛け

ピューターの秋の果物

 
夏の置きみやげ

入道雲
台風一過の9月1日、8月にもめったに見なかった入道雲が空に聳え立ちました。
あっという間に千切れて、空一杯に広がり流れて行きましたが。



返り咲きのハイビスカス(仏桑花)
7月に勢いのあったハイビスカスが、8月前半の日照不足で蕾を
全部落としてしまいました。でも8月後半の日照りに再び蕾を
持ち、初秋の今、大輪の戻り花を見せてくれています。



小鳥の巣
庭の手入れに入った植木屋さんが、楓の枝に可愛い鳥の巣(直径4,5cm)を2つ見つけました。
勿論巣立った後ですが、まことに精巧に美しく作られています。めじろの巣だろうとの話でした。

白いビニールの紐を細く裂いたような素材で
外側を包んでいます。楓の小枝にその紐を
巻いてしっかり巣を留めています。

こちらは苔のようにな緑色の草と白い糸状の
物とで巣が覆われています。中は茶褐色の
繊維で編んであり、殻の欠片が見えます。
 

 
秋の初便り

庭で見つけたほのかな紅

はなみずき


万両
                                                    9月2日写す

 
9月の庭


花壇の夏の花はまだまだ盛んですけれど、9月の声を聞きますと自然に心は秋の宿根草へと向いてしまいます。寒い冬と暑い夏を無事過ごして蘇る花たちの健気さを愛おしく思います。

綿の花

勲章菊

崑崙花

サルビア(白い妖精)

アンゲロニア(柳葉)

瑠璃茉莉花

紅沢桔梗

孔雀菊

深山竜胆

9月のニューイングランド