茶花入
陶器の花入は炉の季節(1月から4月、そして11月、12月の6ヶ月)に主に使われます。茶の湯での花入れ、殊に陶器のものは引き立て役、脇役です。茶花を清楚に美しく生ける為に生け易く、そして美しさを引き立てる為に控えめが大切な要素となります。絵付けの花入もありますけれど、私は無地のものばかり作っています。無釉焼き締めや地味な色目の釉を用いることが多いのも、炉の季節の花のひっそりと野にあるような佇まいを邪魔したくない思いからです。

 
床の間の花入

12月の床の間です。花は寒椿と残り葉。
短軸の場合は花入は軸の真下に、長軸の場合は、
花入は軸をよけて少し左に寄せて置きます。
花入:備前砧型

 
 
越前徳利型花入

釉:木灰薄掛け 模様は釉が濃く掛かった部分
還元焼成 焼成温度:1200℃
高さ:19cm

 
 
鼠志野徳利型花入

釉:志野 模様は巻き藁に縁る 
還元焼成 焼成温度:1230℃
高さ:19cm

 
 
織部竹型花入

釉:織部 一部に鉄 酸化焼成 焼成温度:1180℃
高さ:20、5cm

 
 
古信楽徳利型花入
備前肩衝花入
無釉灰被り焼締め 
還元焼成 焼成温度:1280℃
高さ:15cm
無釉焼締め 木炭に縁る火色あり
還元焼成 焼成温度:1250℃
高さ:15p

 
 
備前旅枕型花入
備前砧型花入
無釉焼締め 正面模様松灰に縁る
還元焼成 焼成温度1230℃
高さ:16cm
無釉焼締め 炎のいたずらの模様あり
還元焼成 焼成温度1250℃
高さ:17cm

 

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