今年も余すところ僅かとなりました。町の中にも、人の心にも慌しさが日を追うごとに増していくようです。でも茶室はいつもと同じように、静かにひっそりとした佇まいを保って、訪れる方々を迎え入れます。釜からから立ち上る湯気の白さ、茶碗にたっぷりの茶の淡緑に、冷えた頬もせかせかとした心も温もって、皆さんの表情も寛ぎます。今年も穏やかに暮れて行くことを願いつつ、道具に、花に、茶菓子にと心を配って参ります。 |
軸:時期のもの 花:残花、残葉 棚:利休袋棚(志野袋棚) |
今月は師走に因んだ軸二幅を使いました |
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桐木地の大棚で、左下はけんどん蓋の地袋、右に違棚があり、脇板に香狭間透しが施されている。
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水指:御深井 茶器:輪島塗 五君子 |
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茶碗:備前 茶器:棗 五君子 |
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