長い長い冬の終わりを実感出来るのは4月も半ばを過ぎる頃でしょうか。メープル(楓)の木々が微かに色ずきはじめると 
空も和み、戻ってきたカナディアン・ギースの姿も池のそこここに見られるようになります。もう雪も来ないだろうと本当に 
安心できるのは4月も末になってから。「花植えはマザーズデイの後が良いでしょう」と花屋の店先に親切な忠告が出て 
いたりします。
 
雪がすっかり消えたフィールドです。雲の動きがダイナミックになり、 
季節の大きな変化が感じられます。でもこの後に又大雪が来ること 
もしばしばですが。(3月末) 
 

 

 
枝いっぱいに点々と広がっているのがメープルの 
花、目立たない小花ですが、長い冬の終わりを告 
げる春の使者です。(4月中頃から)
 
 
メープルの花でピンクに染まった林。毎年時期が少し変わりま 
すが、4月末から5月中頃までの間のほんの1週間ほど楽しめ 
る情景です。手前の草原は未だ冬のまま。
芽吹きの始まった柳(黄緑)とメープルの木立。(4月末)

 
 

Easter(復活祭)

キリストの復活を祝うイースターはニューイングランドの人々が待ちわびる春をようやく身近に感ずる機会でもあるようです。 
外には未だ殆ど色が無い時期ですけれど、家の中や店先のショーウインドウは明るい彩りの花や、玉子で飾り付けがされます。 
春を呼ぶお祭りの意味もあるのでしょう。(移動祝日:春分の後の最初の満月の次に来る日曜日。3月末-4月末)
シクラメン、薔薇、蘭などピンクや赤の華やかな彩りの鉢が並ぶ花屋の店先。 イースターのシンボルは玉子と野兔

 
 

Patriot Day(愛国者記念日)

4月の第3月曜日はアメリカ独立の為に戦った愛国の兵士をたたえて、ニューイングランド地方は祭日となります。 
イギリス兵を最初に迎え撃った街レキシントンでは、当時の時間と場所でその戦闘場面が再現されます。 
昼間は街の中ではパレード、郊外では日本でもよく知られたボストン・マラソンが行われます。 
柔らかい陽光に誘われて何処もかしこもようやく訪れた春を楽しむ人達で賑わいます。
 
 
パトリオット・デイの朝、未だ明けきらない空に浮かび上がる 
ミニッツマン(独立戦争で戦った農民兵。1分で集まったので
この名が付いた由) の像。レキシントン広場にて。
空が白み始める頃、イギリス軍とミニッツマン達との 
戦いが始まります。
 
ミニッツマンの扮装で朝の戦闘場面に参加した人々。 
 
 
 1700年代の服装の女性や子供。 

 

 
いたる所にアメリカの旗旗旗。

 

レキシントンのパレード

職場、学校、同好会などのグループが趣向を凝らした扮装で参加し人々の喝采をあびます。

 
 
 
4月の中頃からギース達が戻ってきます。 そして1ヶ月もすると子供達を従えて歩いています。

 
 
ボストンの春は一気にどっとやって来ます。抜けるような青空、
緑の濃淡、カラッとした大気, 生けるもの全てが息を吹き返し
た様に元気になるのです。木々の花が一度に咲き始めるのと
新芽がぽやぽやと出始めるのがほぼ同時進行です。木の花
は命が短く一瞬の輝きが1、2週間ほどで終わる頃には淡い
緑の芽もすっかり若葉に育っています。 (5月初旬から中旬)
木蓮とれんぎょう(レキシントン) アメリカはなみずきの咲くご近所の庭(レキシントン) 梨の花(実は小さくて食べられません)

 
 
 
 
母の日が過ぎて我が家も花植えの時期です。 
荷台に好みの花を選んでは乗せて歩きます。 
(レキシントンガーデンにて)
こちらはウイルソンファーム。
春先は花屋に通いつめます。
 
この鉢には20鉢位の苗が 
楽に入ります。
 

 
花をいくら植えても庭はなかなか賑やかにはならず、こんな機会 
に敷地の広さを再認識したものでした。
 
芽吹きから一ヶ月、すっかり濃い緑に覆われた我が家の 
バックヤード。
 

アライグマ、ウッドチャック、いたち、野うさぎなどの
獣道がある我が家のバックヤード。 
(5月末のレキシントン) 
 
姿は可愛いけれど、
いたずら者の野兎。
出たばかりの花芽が
大好物。 
(裏庭で5月末)
 
最初に住んだ家の敷地の中には、せせらぎと親子連れの
鹿が散歩するような深い林がありました。
街中よりも春の訪れもゆっくりのようでした。 
(5月末のボックスボロー)
 

大学の卒業式

5月はアメリカの大学の卒業シーズンです。娘と息子の通ったボストン大学の一こまです。
赤いマントと黒い帽子が大学と大学院の卒業生。台の上は教授席。 式典後教授陣の退場。

Memorial Day (戦没将兵記念日)

 
5月の最終月曜日は戦没将兵記念日。 
記念式典が各地で行われます。
花と国旗が供えられた墓地の様子。

 

    

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