季節の贈りもの

冬の彩り(2014年12月〜2015年2月)

ま た12月が巡ってきました。今年はもう母の三回忌です。月日の流れの中で自分の心のありようが少しづつ変わって行っていることに、ふと気付く事がありま す。生々しい悲しみは少しづつ和らいでいて、もっと身近に、むしろ心の中に母が住んでいるような、一体感を感ずるようになっているという気がします、心が 安らいでいるのです。暮れからお正月を日本で過ごしたいと、久しぶりにNoahがやって来ます。賑やかな年の瀬、新年となりそうです。



二年が巡って 11月30日(土)
母 の三回忌の法要は、今回も高尾の東京霊園で行い、その後は母お気に入りの高尾のうかい竹亭での昼食会となりました。
顔ぶれもほぼ決まっていて、母のごく身近にいて、母を慕って下さった方たちばかり、やさしく、和やかな雰囲気の中で、母を偲び、会話や料理を楽しみ、心ぬ くもり良い集いとなりました。雨で始まったこの日の集まりでしたけれど、食事の席に着く頃には雨が上がり、明るい陽ざしが出ました。手入れの行き届いた庭 に面しての部屋から、紅葉まっさかりの楓に西日が射し、燃え盛るような紅を眺める幸せな時間が持てました。紅がきらめき、母が来てくれたと思える瞬間が あって、母の感謝ともてなしを感じて、胸がいっぱいになりました。この一年も心置きなく元気な日々を過ごせそうな気持がしています。

うかい亭、馴染みの水車

高尾うかい竹亭の紅葉

食事会の行われた

部屋から眺めた中庭
おもてなし

季節のオードブル

ヤマメ
母の命日に(12月2日)
娘からの母へ花籠が届きました。ああちゃまの好みを知り抜いている娘が選んだ花は
うつくしくやさしく、母を彷彿とさせるものでした。私は紅葉狩りを楽しみにしていた母に
もみじで飾ったチーズケーキを作り、二つを添えて、母の写真に備えました。母がこうし
た時に浮かべるうれしそうな表情や、労ってくれるやさしい言葉が私には見え、聞こえ
る気がするのです。母の写真としばらくおしゃべりをして、心充たされた一日でした。



母を偲ぶお茶の会(12月8日)

母のお弟子さんたち10名ほど集っての偲ぶ茶会でした。
一番長く母の許で学んだFさんが、母に供茶をして下さい
ました。この日のために用意した菓子は、母の茶室の
姿を偲んで、帯型、母の好んだ白地に藤色、菊の印です。







紅葉のLighting
今年の楓の紅葉はとても見応えがありました。
丁度月のきれいな時に見ごろとなりましたから
日本的な構図の写真が撮れて、大いに気を良く
しています。





Noahが帰国して(12月26日)
成田で
家の前で



 
一日遅れのクリスマス
ノアがやって来たのは、12月26日、その翌日の27日(土)に、
ごく親しい人を招いて、一日遅れのクリスマスパーティをしま
した。スーツケースの中に、それぞれへの大量のプレゼント
が用意されていて、それをノアが一人一人に注釈を付けながら
配ってくれました。自分で考え包装したものも沢山ありました。
日本のクリスマス、彼の笑顔がはじけた一日でした。








Noahの陶芸
ものを作るのが大好きなNoahは陶芸に魅せられています。
日本で一番やりたいものは?と尋ねれば「トウゲイ」と答えます。



お正月飾り(12月30日)



お正月

宇部からのお重と屠蘇セット


大晦日総出で用意したおせち

お正月のノア

お屠蘇体験

書初め体験


小正月

日本滞在二週間はあっという間に過ぎて、Noahとの別れは涙涙でした。
「帰りたくない、日本にいたい」目に涙をいっぱい溜めたまま、彼は
検査所へと消えて行きました。日本の何が彼の心をあれほどまでに
捉えたのでしょうか。小正月は女正月ともいうそうです。年の暮から
お正月と、働き通しだった女性が、骨休めをする一日と聞いています。
ご馳走を自分たちのために用意して。従姉妹煮を加えるのが習慣とか。



初雪(1月30日)

あまり気温が低くなかった初雪は、水気がたっぷりでした。




ちょっぴり春の兆し



2月の玄関飾り

雪の季節とて、雪ん子を玄関に飾りましたけれど、
実際には去年のような雪に見舞われることもなく
穏やかな冬の日々です。


節分

豆蒔きに因んで、全て豆尽くしのお弁当です。



春はそこまで(2月27日)







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