季節の贈りもの
2014年夏(6月〜8月)
  今年の梅雨入りは、6月6日、例年通りということだったようです。梅雨に入ってから真夏日が続いたり、猛暑日を記録する日もあって、なにやら、尋常ならざ る気象変動を感ずることが多くなっています。7月に入ってからも厳しい暑さが続いて、梅雨明け宣言も定かではないままに夏突入となったような印象です。せ めてもの救いは、纏まった雨が時々ドカン、ドカンと降ったために、水不足にだけはならずに済んだこと位でしょうか。
「今まで経験したことの無いような」という表現が、天気予報で多用された夏でした。経験したことの無いような猛暑、気象観測始まって以来の暑さ続き、そし て記録にない激しい雨に。その雨が山を崩し、家や人に甚大な被害を及ぼしました。地震、津波ばかりでなく、山津波という災害の恐ろしさを改めて、突きつけ られもしました。四方を海に囲まれ、沢山の山と川を有する美しい国日本は、それ故にまた自然災害に晒されている国でもあるということを、再認識した夏でも ありました。猛暑続きの中でお盆を迎え、盆さまに愚痴をこぼすことの多い、夏の日々ではあります。


母とある日々
茶室に入れば、そこには母がいます。背筋を伸ばし凛とした風情ながら、柔和な表情で
迎え入れてくれるいつもの母が。それ故に、私の心には寂寥感が無いのかもしれませ
ん。母のお茶のありようを、母の慈しんだ茶道具と共に、受け継いだ私と義妹は、母の
お弟子さんたちと共に、お茶の世界を楽しんでいます。母亡きあと、弟達の希望で、道具
のいくつかは、彼等の許へと旅立ちました。その中の一つに、冬の最中だけ使う、筒茶碗
がありました。母の慈しんだ茶碗とは雲泥の差がありますけれど、無くてはならない季節
の道具を作って、その部分を補ったのもこの夏の出来事の一つです。

六月の茶室



黒楽筒茶碗

赤楽筒茶碗



父旅立ちの日に(6月30日)
今日は父の命日です。何も口に出来ぬまま旅立った父に、好きだったものを用意するのが、この日の私の習わしです。洋風のものばかりですけれど、たった一つの例外は、生まれ育った故郷信州の枝豆です。



7月の玄関
なかなか開けない梅雨のために、夏飾りが出来ません。
雨あがり祈願です。




るり子の誕生日に(7月15日)

誕生日を迎えるのは心華やぐもの、幼い頃からのうきうき感は、年齢を重 ねた今も変わりません。私の気持をよく知る子供たちは、この日のために花を用意し、食事を整えて、私をうれしい気持にさせてくれます。今回は、長男が当日 都合が付かないからと、二日前にやって来て、私のために、野菜食の夕食を用意して祝ってくれました。遠方の娘からはピンクの薔薇を中心にアレンジした華や かな花束が届きましたし、次男からは、ピンク色の花束とランチが、プレゼントされたのでした




次男が用意してくれた誕生日の日のランチです。ブラマンジェは私が作りましたけれど。
シーフードスパゲッティ、トマトのサラダ、とても良いお味でした。


誕生日の前々日訪れた長男が用意してくれた、野菜尽くしの夕食、
私の夕食メニューを承知しての心尽くしです。お蔭でカロリーを
気にせず、思い切り沢山楽しみました。



8月の玄関
夏野菜とヒマワリ、夏のシンボルです。



Noahがやって来て(7月25日~8月6日)
3年ぶりにNoahがやって来ました。自分の寝泊りする部屋もおもちゃの在りかも
全て記憶していましたけれど、「部屋がもっとずっと広いと思っていた」とのこと、
本人の成長に比例して、周りは縮んだものと思われます。
宇部での義母の法事に先駆けて、萩に2泊の旅も経験して久しぶりのNoahの日本は、
良い想い出がいっぱい詰まったものになったようです。

デパチカで動けなくなって

憧れの本物刀にうっとり


やきものに挑戦


作品の窯入れ


おじちゃまプレゼントのギターを奏でる


おじちゃまとチャンバラ



萩を旅して
一歳の頃、両親と旅したことがあった萩をノアは勿論覚えてはいません。
でも温泉大好き、海大好き、畳の部屋で過ごす時間も、沢山の料理が
並ぶ旅館の食事も、始めて会った従兄弟たちも、全てが魅力に満ちた
日本だったようです。

久しぶりに訪れた秋芳洞(7月31日)





萩に来て、サムライになり切っているノア

萩城の見張り櫓から


鍾乳洞の中で


始めてのかき氷体験


初対面の従兄弟たちと


「つかれた―」 羽田で



盆の入り 8月13日
牛も馬も4頭ずつ用意しました。足りなければ、
相乗りして頂くことになります。父の好物
ブラマンジェとおはぎも忘れずに添えました。


盆さまとの送別会
8月13日が迎え火、16日が送り火、あっという間の4日間でした。
お別れの会には、5人それぞれの好みの品を料理して、
長旅前のお腹拵えをして頂きました。淋しさが押し寄せています。


 
6 月、7月、8月 庭木の花と宿根草
「今まで経験したこともないような猛暑日」が続き、「記録にない」豪雨が広島を襲い、甚大な人的被害が出ました。
一方で、東京は日照り続き、暑さと乾燥で、立ち枯れる草花が多く出ました。昨夏より花数は、かなり減っています。




























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