季節の贈りもの
2013年夏(6月〜8月)
 今年の梅雨入りは例年より10日も早い5月26日でしたけれど、小糠雨がその日一日降っただけでずーっとカラ梅雨、先が危ぶまれました。
それでも季節は季節、雨が降り始めれば、しとしとの日も、夜中の大雨もあり、水不足にも至らずに6月が過ぎました。そろそろ夏空が恋しくなった7月6日、 突然のように「関東甲信越は梅雨が明けた模様」とのニュースが飛び込んできました。例年より10日早い梅雨明けとか、その翌日からはずーっと猛暑日、熱中 症の方が連日数百人運び込まれ、亡くなる方も出ました。穏やかさに欠ける夏が有無を言わせぬ勢いで日本を占領した7月、8月でした。
 ある時期から夏は我が家に特別な時期となりました。誕生があって、別れが沢山あって、お盆が大事な出会いの場になっています。彼岸が身近になって、彼方の方達への料理をすることが多くなりました。



ノアの誕生日

今年の2月ボストンへ行った時、別れ際にノアが囁きました。「僕の誕生日には必ず来てね」と。なのに行けませんでした。丁度今の時期に重なるように外せない用事が出来てしまったからです。
ノアにとって、ナナチャマは嘘つきな人になってしまいました。いつか名誉挽回が出来るでしょうか。
でもプレゼントだけは送りました。パーティには30人を越えるお友達や親御さんが集る由。場所は 恐竜博物館とか。もうそれだけで、ノアは大興奮、今朝のSkypeにはご機嫌な顔を見せてくれましので、安堵しました。
現地の今は6月9日の朝の6時半、そろそ ろ起きて、出かける支度に掛かっているのでしょうか。
今日が素敵な誕生になりますように、ナナチャマは遠くからおめでとう!を送っています。 
6月9日夕刻記す

後から送ってきたパーティの様子です。ケーキの色が今年もびっくりするほど派手です。



6月の花壇

例年になく早々と夏の訪れ、マツバボタンが元気です。


父の日のアフタヌーンティ( 6月16日)

父の好きだったブラマンジェ、母の好物の果物を沢山添えました。


父旅立ちの日に(6月30日)

 あれから10年の月日が過ぎました。
誠実で、温かく、心が広々とした人でした。ものごとの整理の仕方、秩序立ててことに対する姿勢を教えてもらいました。理系の人らしい律儀さを持った人でもありました。口で多くを語りませんでしたけれど、何もかもを、ありのままに見ていてくれるという安心感がありました。
月日が経っても存在感は薄れることなく、私達の心の支えでい続けてくれています。

 お墓参りから帰って、用意した昼食は、父の好みのものばかり、クリームシチューにポテトサラダ、牡蠣フライ(生は食べませんでした)、食後はあんみつ(銀座立田野が好きでした)です。
「あんたの料理は、なかなかおいしいよ」、父の声が今でも聞こえます。






母の育った家との別れ

母が幼い頃に建てられて築90年、あちこちに不都合が生じて住み難くなった由、立て直しが決まったそうです。
小学校6年の3学期をこの家から通学しました。甘やかされはしませんでしたけれど、いつも眼差しにやさしさを宿して私を見てくれていた祖父母、思い出は尽きません。祖父母も家も今はみんな私の心の中にだけ住む存在になりました。

庭側から母屋を見る

雨戸を立てた茶室

子供の頃はちょっと怖かったライオンの衝立

庭の中央に立つ苔むした欅


7月の花壇



るり子の誕生日に(7月15日)

朝一番、次男からの花束が届きました。そしてNoahからのカラフルなカードも、
夕方長男も加わっての食事会、誕生日はいつでも心が華やぎます。


盆の入り(7月13日 於東京)

彼岸に赴いた母は、親しい人たちに囲まれて、穏やかに過ごしているのでしょう。
でも7月の東京のお盆の入りから、8月の旧盆の送り火までは、私達の傍に居て
くれます。大勢の盆さまを迎えて、久しぶりに我が家は大賑わいです。


父と母の誕生日を祝って(7月29日)

両親の好きだったものをと考えましたら、パンプキンプディングになりました。
二人とも信州人、信州のカボチャはホクホクで甘くて、おいしいのです。
カボチャ、ジャガイモ、トウモロコシ、信州の特産品です。



母の新盆を信州で(8月)
母の新盆の法要は、両親の菩提寺、信州御射山神戸の瑞雲寺でしていただきました。
東京のお盆は7月ですけれど、信州のお盆は8月です。法要は10日にしました。
夏たけなわにも拘らず、高原の空気は爽やかで、心和む良い法要になりました。


両親の菩提寺、瑞雲寺

瑞雲寺の水連

コスモスが蓼科

茅野から八つ岳を見る

ホテルの近くをドライブ、白樺林が点在している

ホテルコロシアムイン:女神湖半に宿泊



 
6 月、7月、8月 庭木の花と宿根草
熱帯夜、猛暑日が続いた今夏は本当に過ごしにくい日々でした。出も花たちは、ご覧のように元気で、数も減らしてはいません。























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