2010年春 今年の気候はとらえどころがありません。何回となく雪に見舞われた冬でした。そしてようやく手にしたと思った春も、暖かくなってほっとするとすぐにしっぺ返しが来るような、ちょっといじわるで、気まぐれな足取りです。
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天気予報は最初から芳しくなく、実際も雨に始まり雨に終る日々でした。雨でも傘をささないアメリカ人(殆どが車の移動で歩くことが少ないことの他に濡れることを意に介さない人達なのだと思います)の中に育って、傘をさした経験のない孫に私は小さな傘を買い与えました。彼はすっかり有頂天で、雨の中を楽しそうによく歩いてくれたのは幸いでした。 観光シーズン、修学旅行シーズンの最中にも拘らず、何処に行って人が少なく、「こんな日もあるのか」と案内の運転手さんが驚くほどの静けさ。雨の似合う京都で、咲き始めたばかりの桜やしっとりとした寺や町の佇まいを静かに味わえたのは思いがけない雨からの贈りものでした。 辰巳町白川周辺
南禅寺周辺
祇園花見小路周辺
東福寺
真正極楽寺(真如堂)
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昨年は4月の12日がイースター・サンデイでしたが、今年は4日とのことです。 娘が可愛いイースターグッズをおみやげに持ってきてくれましたので、玄関も ファミリールームも賑わいが増しました。 玄関飾り
ファミリールーム
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蘇った宿根草たち
花壇の花達
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唯一英語で話をしていた父親との電話も、最後は日本語になりました。電話の向こうで当惑している父親の様子が伝わります。すっかり日本人になって過ごした2週間は彼にとって心地良いものだったのでしょう。「さあデイケアに行くわよ」という娘に彼は「デイケアにいかない。にほんにいく。」と言うそうです。 夏には又帰国するという彼等を誰よりも待ち焦がれているのは私の母です。「電話でノアちゃんがね『ああちゃま(母の愛称)、だーいすき』と言ってくれたのよ」と母の声は涙でくぐもっておりました。 |