帰路急ぐマスアヴェニュ|に降る雪の

轍消しゆく吾を阻ばみて

通勤の足守らんと除雪車の

音は響けり夜を徹して

雪止みて染み一つなき白原を

リスの親子のまろびて乱す

雪晴れにだるま作りて喜べる

友を写して吾も和みぬ

雪折れの枝屋根を打つ音聞きて

春の兆しと夫は語りぬ

ロ|ソクの灯りの元に食事摂る

息子と語りつ大雪の夜に

雪、ゆき、ユキの日々